zatさんと幼馴染みの女の話⑤

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妄想、捏造、なんでも許せる人向けです。

 

[zatさんと幼馴染みの話⑤]

 

長いようで短い学園のく.の.た.ま達への授業は終わった。

お世話になった事、お別れ、また呼んでください、の挨拶を学.園.長先生やsn先生などなどお世話になった先生達やく.の.た.まちゃん達に済ませる夢。

門の所にいたkmtdくんの書類も書いて、懐かしい学.園ともお別れ。

 

さて。家に帰ろっかなー

と歩いていると、ちょうど学.園から見えなくなる辺りで後ろから捕まれ口を塞がれる。

夢((男が3人か……。この布何か仕込んでるな。でも、こんな安い毒じゃ効かないんだよな私。))

任務はセーブしているが一応プロのく.ノ.一.なので毒耐性もそれなりにある夢はちょっとした毒では効かない・・・(捕まってやるか。)そう思いながら眠るふりをして捕まえられてあげた。

 

…………

 

しばらく気絶したふりをして担がれていると、どこかの城へ着いたようだ。

ここに到着するまでに3人の男が話しているところによると、どうやら夢はどこぞの城の城主の妾に似ているらしい。その妾が逃げてしまい、夢は間違えられて捕まった、らしい。後ろ手に縛られ、ご丁寧に足もだ。

夢((めんどくさ。隠し武器使って縄を切って適当に逃げればいっか))

外にあるもう使わない小屋だろう。そこに粗末に投げられた。

夢「痛ッッッ!!!」

そこで目が覚めたことを装うが運んできた3人の男達は無視して出ていく。もちろん入り口は一つ。そして施錠される。

妾ってこんな扱いなんだ・・経験ないけどなんかむなしいっていうか~ってか私が捕まってあげてるから本物の妾さんは逃げて幸せに暮らせるのかな・・・ん~~

っと見たこともない妾に何となく思いを馳せる夢。

その小屋の中、横を見ると知り合いがいる。

zat「やあ夢ちゃん。」

夢「ねえ。なんでいるの?」

zat「さあ。保.健.委員のみんなが使う薬草取っててさ。届けようと思ったら捕まっちゃったんだよ。」

夢「あ、そう。薬草って・・・暇なの?ってかこの城大丈夫か??私達人違いだろ…」

横を見ると同じ様に手足を縛られたzatが横座りしている。

zat「早く縄を切って逃げたいけど…見張られてるね。……あ、火つけたかな?」

夢「そうみたいね。」

 

火を放たれた小屋に二人閉じ込められている。

使われていなかった小屋のせいか乾燥と埃とで火の回りが速い。

熱い……。

隠していた刃物を出そうと体をよじる夢。

そんな時、

zat「ねえ。夢。」

zatがのんきに喋りだす。

夢「何?早く出ないと‼zatの包帯増えるよ!」

zat「昔話してもいいかな?」

夢「今ぁ????!!なぜーー?」

 

小屋はあっという間に炎に包まれている。

 

zat「昔私さ、夢と夫婦(めおと)になれたら、って思っていたんだよ。夢ならさ小さい頃から知ってるし、気を遣わないし、私の仕事のことも理解あるし、何より…大男で全身火傷の包帯だらけでも何とも思わないでしょう?この前久しぶりに会ったって顔色一つ変えなかったよね?怖がらないで一生一緒にいてくれるでしょう?姿が変わってもありのままの私を受け入れてくれるでしょう?それいいな、って。」

 

zatは右目だけで夢をまっすぐに見つめる。

夢は炎に照らされたzatを見つめる。

夢の大きな黒い瞳は炎に照らされてゆらゆら揺れる…。

夢「……knそれ……本当?なんでそんなこと……。だって私、あなたが大火傷で大変な時、何もできなかったんだよ?そばにも居られなかった!!なのに、knは、私が死にそうなときいつもそばにいてくれて………今だって……………」

炎のせいか、煙のせいか、涙が溢れてくる…。

いつの間にか手足の縄を解いたzatは、大粒の涙を流す夢を大きな腕で優しく抱きしめて夢の耳元で囁く…。

zat「夢泣かないで。もう、この小屋も焼け落ちるし、どうせ死ぬなら最後に…」

夢の両頬を両手でそっと包むzat。

いつの間にか口布を外したzatはゆっくりと夢に顔を近づけていく………

夢は目を瞑る・・・大粒の涙が頬を伝う……

 

その時、ガラガラと音を立てて小屋が焼け崩れていった…………

 

 

 

続きます。

 

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