#RKRNプラス zat夢
捏造、妄想、なんでも許せる人向けです。
[zatさんと幼馴染みが結婚する話⑩終]
zatは全身に酷い火傷を負っていた……。
snnmnが状況を説明してくれたが、話が頭に入らなかった…。
言葉が出ない……。
それでも、落ち込んでいる暇も、ショックをうけている暇もない!!
一刻を争う状況!!
夢は🌆城の医療忍者の父にも相談し、火傷に効く薬草や軟膏を作って看病をした。
snnmnやkuskに混じって医療の知識を共有し、幼い二人と交代で毎日毎日手当を行った。
時にはプロの父にも手伝ってもらった。
そして、やっと意識を取り戻したzatを見て、snnmnやkuskと手を取り合って泣いて喜んだ。
少しずつ、話せるようになり、四肢が動き、寝返りができ、起き上がれるようになった。
「何日寝てた?」
「何日もだよ。」
「目が覚めて・・・夢がいたから安心した。夢の目は?体は大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。」
「もうどこにも行かないで。私と一緒にいてよ。」
「うん。私も不安にさせっちゃったね。一緒にいるよ。」
起き上がろうとするzat、
「起きて大丈夫?ずっと寝ていたし、気持ち悪くならない?」
「夢を見てても気持ち悪くならないよ」
「そういうことじゃなくて……!もう。冗談が言えるならいっか!」
「夢、ありがとう。手当て大変だったよね。」
「snnmnくんやkuskくんと一緒だったから大丈夫。父にも来てもらったの。」
「そっか。本当にありがとう。こんな包帯だらけの大男になっちゃったけど捨てないでね。」
「私もよく見えてないんだから同じようなもんよ。そっちこそ、捨てないでよね。」
「まさか。」
看病はしばらく続いた。
徐々に歩けるようになり、二人連れ立って外を散歩するようになった。
その後は手合わせをする。
まだzatの力は以前より弱い。スピード感もまずまず。でも久しぶりなので、結婚してから任.務を離れていた夢にはちょうどよい難易度だった。
「子供の頃を思い出すね」
「knnmnに棒術教えてもらってたの、懐かしい。」
「あの頃から夢が好きだったからわざと転ばせたりしていたな…」
「ひどい……それって好きなの?よくわからない…」
「すぐ転んじゃってさ。むきになっているのがかわいくて・・・」
「私、結構一生懸命だったのに。完全になめられていたんだ・・・。」
「そんなにがっかりしないでよ~。夢ちゃんはあの頃の忍.軍.にいたく.の.い.ちくらい強かったと思うよ。だって私と手合わせしていたんだから~」
「それは言い過ぎでしょ?」
そんなやり取りをしながら、3年間。
zatは完全復活を果たす。
……………
「何か考えているでしょう?それとも、何か思い出しているの??」
「なんだと思う?……ふふ。若い頃のことを、ちょっとね。ねえ、そっち入ってもいい?」
「いいよ。」
36歳のzatと37歳の夢は今でも変わらない仲の良さを継続している。
今は布団に入ったところだった。
さすがに1枚の布団ではなく、2枚の布団にそれぞれで休んでいるが、昔を懐かしんでいたzatは夢の布団へ入っていく。
zatの大きな腕と体に向かい合わせで包まれ夢も昔を懐かしむ。
「あの時・・・毒で目が見えなくなったとき、本当に消えようと思ってた。でも生きてて良かった。本当にありがとう。」
「私も同じだよ。地獄から追い返されちゃった。」
夢を優しく、でも時々強く抱きしめながら髪を撫でる。
ふわりと香りがした。
「ねえ。香油ぬってるでしょ」
「うん。」
「これって…あの時の?」
「そう。いつもよく覚えてるね。初夜と同じもの。」
上目遣いにzatを見つめ、その妙に艶っぽい声に導かれるように二人は口づけをした。
徐々に深くなっていく口づけを交わしながらzatはゆっくりと夢を組み敷いていく。
「夢、ずっとそばにいてよ・・・」
zatは口づけの合間に夢の額に自分の額を触れさせ、お気に入りの大きな瞳を間近に見つめながらそう呟く。
「あなたもね。」そう言った夢の着物の合わせに手を差し入れて、肩から外した………。
終わり。
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