#RKRNプラス→#RKRNマイナス kusk
妄想、捏造、なんでも許せる人向けです。
※時代考証なし
※㊟:⑩の方に4表現、暴力表現有
[kuskさんと新人事務員の女の話⑨]
kuskは多忙なzatの代わりにsnnmnを学.園.に迎えに行って、事務員として門のところにいた夢と話をしたり、お茶を飲んだりしただけだった。
それだけだったのに……いつの間にか、素直に何でも言い、素直に笑う、優しい夢のことが好きになっていたkusk。
何度も気持ちを伝えるチャンスはあった。
それでも言えなかった。
自分は忍.者で闇で暮らす者。
夢にはふさわしくない者……
夢には明るい太陽の下でいつも笑顔で暮らしてほしいと思ったから。
そう思い、自分には相応しくないと言い聞かせていた。しかし、そうして気持ちを伝えないと決めた自分自身に煮え切らない感情を抱いていた。
いつもと違う雰囲気をキャッチしたzatは心配そうにkuskに訊ねた。
「任務が立て込んでると思うけど、その後夢ちゃんとはどうなの?ねえ!なんかあったでしょ?jnz?」
「夢殿とは・・・良き友にはなれたと思います。」
「友ねぇ……(進展してないな・・・これ)。そうだ、夢ちゃんってあの城に嫁ぐって本当なの?」
「本人からそう聞いています。」
「んー。これを渡すの迷っていたんだけど…見るかどうかはjnzに任せるよ。ostが調べてくれた、夢ちゃんの実家のことが書かれているよ。あの城に目を付けられちゃったみたいだね。」
zatから紙を渡された。
夢の実家のこと・・・気になっていた。しかし、本人から言ってくるのを待つか…今見るか…
夢にはふさわしくない自分が実家のことを知る必要があるのか?という思いが浮かぶ。
あの城に嫁ぐということは………夢の実家は負債を抱えている…。
もちろんkuskにはそれを解決するほどの財力はない……。
本当はあんな城に嫁いでほしくはない。
もっと優しい殿方と一緒になっていつまでも、あの優しい笑顔で過ごしてほしい…
どうにかできないものか………
kuskはzatから渡された紙は見ないことにした。夢の嫁ぎ先をどうにもできない自分が見ても何の解決にもならない、助けてやることなどできない。そう判断したからだ。
考えているうちにどんどん月日は過ぎて、夢は嫁いでいってしまった………。
あれから1ヶ月程が過ぎた…。
夢がいなくなった学.園.にはほとんど向かうことはなくなっていた。
ある日、zatはkuskに告げる。
「ねえ、jnz?あの城ね、今夜我々が攻めることになったんだ。一緒に城主をこらしめに行かない?」
「承知しました。」
「きっと、夢ちゃんもそこにいるよ。殿がね城主以外は生かしても56しても好きにしていいんだって。だから、攫ってきなよ。🌆城に。」
「会って話はすると思いますが、私は忍者で、闇に潜む者。夢にはふさわしくない男なので攫うなどそのようなことは………夢殿が好きだった学.園.へ送り届けようと思います。そこなら保.健.委.員.もおりますから手当てもしてもらえるでしょうし。」
「何言ってるの??ふさわしくないって・・・だから進展していなかったんだ。ねえ、夢ちゃんのことjnzはまだ好きなんでしょう??あんなに学.園.に通い詰めていたじゃない!疲れている夢ちゃんに花まで買って。今度甘味食べに行くんでしょ?約束したんでしょ??叶えてあげなよ!!!」
「しかし…私は……」
「正直になりな!!夢ちゃんも言ってたでしょう?言わなきゃ伝わらないって!!本当のことを言わなきゃ後悔するよ?それこそ忍.者.は明日を保証されていないんだよ。そういうjnzの身のことも考えていたからこそ、夢ちゃんは素直になんでも話をしていたんじゃない?」
そうだ!夢は言っていた…。
言いたいことを言う。心には留めないと………
zatの言う様にkuskが忍.者.で明日もわからない身であることを理解していたからこそ、なんでも伝えてくれていたとしたら?伝えたいことがたくさんあったのに、伝えなかった自分に今更腹が立ってきた。
「承知しました。」
今度こそ、素直に伝えよう。こんな乱れた戦の時代なのだ。どうなっても構わないではないか・・・!!
(城の女たちはみんな傷だらけだったよ)過去にymmtから言われた言葉が蘇る。
もし、あの城に潜入したとき、夢の身に傷があったら・・・その時は・・・・・
kuskは体の中心からメラメラと火が燃えるような闘志と決意が湧いてくるのを感じていた……。
⑩
#RKRNマイナス
⚠死表現あり。暴力表現あり。
闇に紛れ、気配を消し、呼吸さえも巧みに操る・・。
kuskは今、zat、ymmt、snnmnと共に夢が嫁いだ城の天井裏に潜んでいた。
注意深く音をたてないよう進む……
徐々に問題の城主の部屋に近づいている…
しばらくすると怒鳴り声が聞こえてくる……。
何を言っているのかはわからない程の怒声……
そっと隙間から下を覗くと…
城主に首を締められて苦痛に顔を歪めている夢の姿が見えた!!
うっっ…
kuskは顔を歪め、声が出そうになっていると、zatから≪今すぐ行け!我々が城主はどうにかするから夢ちゃんを救出するんだ!!≫
そう矢羽根で言われ、kuskは頷いた後、素早く下へ着地、瞬時に城主の背中に複数の棒手裏剣を一気に打ち込む。
城主の叫び声を聞きながら城主の後方から走り寄り、思い切り後頭部に蹴りを入れ吹っ飛ばす……
吹っ飛んだ城主はzat達に任せ、kuskは力なく倒れ込んでいる夢へ駆け寄って抱きかかえる。
「夢殿!夢殿!!!私だ、大丈夫か!??助けに来た!もう大丈夫だ!一緒に🌆城へ行くぞ!」
口布を下げ、kuskは夢が確認できるよう顔を近づけながら言った。抱きかかえた夢の体がやせ細って異常に軽いことにkuskは焦った。
うっすらと目を開ける夢。だが、目元が腫れてよく見えていない…
「ああ……kusk様…?会いたかった………幻が見えてしまったのかしら…」
かすれるような小さな声で夢は話す。
「違う!夢殿!私は本物だ!しっかりするんだ!」
kuskは夢の顔を優しく撫でる…こんなになるまで殴られたのか?
「辛かったな…もっと早く助けたかった……夢殿、お前に会いに行きたかった。早く良くなって、また前のようにたくさん笑ってくれ!」
「kusk様…私はもう、ここで……」
「何を言っているんだ!一緒に行くんだ!私が連れて行く!こんな城ではなく私に嫁ぐんだ!夢殿、私はお前をとても、とても好いているんだ・・・。」
「kusk様……嬉しい……。…こんなふうに大好きな人に…抱かれて4ねるなんて思って…なかった……kusk様、私も…とうに貴方様のことを…お慕い……しておりましたよ……」
夢の頬を涙が溢れていく…
「夢殿、もう喋るな。後は我が城でいくらでも……」
夢はそこで力なく腕を上げ、kuskの忍び装束を掴む。
「私は……もう…良いのです……。生きていたら……私と…一緒になった…ら…kusk様が…私の家の……負債を…負うことに…なってしまう……。それは辛いのです……今、kusk様の…この腕の中で逝.き…たい……」
徐々に力が抜けていく……
「夢殿、そんな・・・・では、どこへ帰りたい?私がそこへ連れて行こう。」
「kusk様と…楽しく…過ごした…学.園.に帰りたい……です。」
「わかった。」
「kuskさ…ま…大好きです」
夢の瞳の力が消えないうちにkuskは夢に口づけを落とした。
「夢殿、お前のことを絶対に忘れない。」
ふっ…、と夢が笑った気がした………。
続きます。
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