#RKRNプラス di
⚠di先生キャラ崩壊、解釈違い
⚠di先生IQ低め、不穏
なんでも許せる人向け
[di先生と犬猿の医務室の女の話①]
「は、初めまして。1年生の担任になりました、dihnskです。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。私は、医務室のnino先生の助手としてきました、夢と申します。よろしくお願いします。」
そう、初々しく挨拶をし、同期として、この忍.術.学.園で出会った二人。
時が過ぎるのは早く、もう6年になる。
はじめのうちは日常会話くらいはしていたし、なんなら雑談をしながら笑い合うこともあったはず…………
はずなのだが、近頃は「あの二人本当、仲悪いよね〜〜」「わかる。超犬猿」と周りから言われるほど仲が悪くなってしまった。
理由は単純で、タイプが違いすぎるから。
いつでもきれいに整理整頓!!医務室だけでなく自室の掃除は毎日!!使ったものは必ず元の場所に戻す、ninoに迷惑がかからないように事前に準備をしたり、保健委員のみんなが使いやすいように目印を付けたり、薬草や薬のストック管理も完璧。それを毎日やっている夢。
授業や試験の準備はしっかりできるし、火薬と兵法のスペシャリスト。だが、日常生活は適当で、図書室で複数冊の本を借りたら期限を守れない、バラバラに読むので本はあちこちに置かれているし、散らかる。使ったものは気が向いたら……なので、いつも違うところに戻す、掃除、洗濯が苦手なdi。
対照的過ぎてしまうのだろう。
夢は、そう思っていた。そもそも合わない。いくら頭が良くても顔が良くても、だらしない人とは一緒にいてもイライラするだけ。
く.の.た.ま.の子たちが「di先生って顔がいいよね」「初恋の子もいるって!」「わかる~」「でもちょっと抜けてるところがいいよね」なんて信じられない話をしているのを偶然聞いてしまった。
夢にとっては心底あり得ない話だった。みんな、ああいうのがいいの?と不思議だった。誰が誰を好きだってなんだって構わないけど、恋仲になったってタイプが違ったら苦労したりイライラするだけじゃないか・・?
もっといい人がたくさんいるだろうに・・・。
夢はそもそも恋仲とか結婚とか子供とか、興味はなかった。
もう二十歳を過ぎた女など相手にはされない(rkrnの時代は女の子の結婚は早いから)。
それに、夢の右目の下には小さなアザがある。生まれつきのもので、今まで何度かセッティングされた見合い相手達から「そのアザは子供には遺伝しないのですか?」と聞かれたことがある。
そんなことが複数回あると「そうですね。遺伝の可能性がありますから、今回はご縁が無かったということでもう失礼しますね。もうあなたとは会いません。さようなら。」とはっきり断っていた。ぶっちゃけ遺伝するしないなんか知らんわ……というもの。
そんなことに時間を割くくらいなら医学書を読んで一人でも多くの怪我や病気の人を救えるように知識を増やしたい!いつもそう思っていた。
髪も結えないほど短く切った。恋仲なんて興味がないから、おしゃれをする必要なんてない。髪の手入れをする時間も無駄だと判断したからだ。
女に医者は無理だと言われても………(rkrnの時代は恐らく女医はいないかも…)
それでも努力を続ける夢をninoは認めてくれ、自分の助手から、く.の.た.まの専属の医務室勤務に昇格してくれた。
独立への第一歩だ!自分の知識が存分に生かせる!!!と思うのと同時に、これで嫌いなdi先生と顔を合わせる頻度を減らせる!
そう思うと夢は喜んでいた。
一方diはというと右目の下の小さなアザも含めて夢のことが好きだった。
昼間はninoの助手業務。その合間に夢は図書室に頻繁に通う。たくさん本を借りているのに返却期限を毎回守っている、と図書委員のkrmrが教えてくれた。
夜間の長屋の見回り当番の時、医務室に明かりがついているので見に行ったことがあった。そこには机に突っ伏して眠っている夢がいた。夜遅くまで医務室で勉強していて眠ってしまった夢を、こっそり部屋へ送り届けたことが何度もあった。
「風邪をひきますよ、夢先生」そう声をかけても体を揺すっても全く起きない夢に笑いそうになりなった。横抱きにして、自分の腕の中にあるあどけない寝顔を見つめては、どうやったら自分のものになるのか………考えることもあった。
いつだったか髪の短い夢に、「夢先生、髪を伸ばさないのですか?」と聞いたことがあった。
「はい。私は自分に構う時間も惜しいんです。その時間があったら一冊でも多く医学書を読んで知識を増やしたいんです。」
そう迷いなく答えた。
年頃の娘なら「〇〇先輩がかっこいい」とか「イケメン」だとかそんな話をしながら、髪を結ったり、化粧をしたりする人が多いだろうに………。努力家で、本当に頑張り屋な夢にますますdiの心は奪われていった……
分野は違えど同じ場所で働く夢への愛おしさをdiは募らせていた…。
しかし………会話の途中途中で皮肉を言ってくる夢に、「はじめのうちは可愛かったのに〜〜」と昔の初々しい夢と比較してしまう。性格の違いもあり、あまりにもキッチリしていると、「私はこうした方がいいと思うのに!」と、どうにもムキになってしまい、言い返してしまう…。すると夢もムキになって怒ってしまい……言い合いになってしまう……
もう無理、距離が縮まらない……
すったもんだしているうちに夢はく.の.た.まの専属の医務室勤務になってしまい、ほとんど会えなくなってしまった。
続きます。
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