#RKRNプラス di
※妄想、捏造、キャラ崩壊、なんでも許せる人向け
[di先生と犬猿の医務室の女の話③終]
あれからどのくらいたったのだろう。
事が起きたのは、真っ昼間だったはずだが、すでに夜になっていた。
diと夢はあれからお互いを激しく求め合い、果てに果てて眠ってしまった…。
媚薬の効果は切れていたはずなのに……?犬猿なんて呼ばれていたはずなのに、なぜか体の相性というやつが合いすぎていたようだ。
今もお互いに一糸まとわぬ姿で抱き合って眠っていた。
「夢先生気が付きましたか?体は大丈夫でしょうか……。」
「はい。そこら中痛くて起き上がれません。」
「す、すまない。」
「あ、あの……私、あまり覚えていないのですが………色々はしたない事を言ってしまって…すみませんでした………」
「ははは…いや、それはお互い様というもので……。あの、夢先生?」
「はい。」
「改めて伝えますが、私は夢先生が好きなのです。どうか、私と恋仲になってくれませんか?」
夢の髪を撫でながら優しい眼差しでdiは言った。
「わ、私、本ばかり読んでいて…そんなにかわいい女じゃないんですけど」
急に恥ずかしくなってdiの目を見られずにうつむいてしまう。
「そんなことはありません!!初めてあった時からずっとずっとかわいいですよ。」
「そんなこと今まで言われたことないんですけど…。」
「よかったです。夢先生のかわいさを知っているのは私だけですね。」
そっと夢に顔を近づけてくるdiからさらに顔を背けて、
「あの…di先生、わ、私の顔のアザが子供に移るかもしれないなんて言われたことがあるのですが……それでもい、いいのですか……?」
「おお、私達の子供まで考えてくれているんですか?じゃ、もう結婚しましょう!!」
「え、ええあえっとそれは……」
かああーっと耳や顔が熱くなる夢に無理矢理口づけをしてギューーっと抱きしめて
「大好きですよ。ずっと大事にします!」と言ったあと急に真剣な声に変えてdiは続けた。
「すまない…本当は大切に、大事にしてあげたかったのに……こんな風に無理矢理、強引に、乱暴にしてしまった。」
「そのことなんですが、あの…ま、またこんな感じで抱いてくれませんか……?」
「え?ま、まさか…こーゆーのが良いのか?」
「………。すごく楽しかったです……」
「あ…ははは…」
犬猿だったのに、あの事件?から急に付き合い出した夢とdi。
しかし、そんなに急に仲良くなるわけもなく………
「く.の.た.ま医務室の夢先生、おはようございます。今日は良い天気ですね〜」
「💢あら、1年は組の教科担当のdi先生、おはようございます。」
「?どうして怒っているんですか?」
「覚えていませんか💢?医務室のタオル、使ってそのままにしましたよね?ああいうの困ります。もう何回も言っていますが…?」
「あ、す、すみませんでした………」
廊下で会えばコレ。
「di先生、医務室で何をしているんですか?」
「あ、夢先生!胃薬を頂きたくて…」
「そこの瓶です。って!他の瓶出しっぱなしにしないでください💢」
「すまんすまん!ここだったかなー?」
「違います!薬瓶場所変えないでください!もう!私がやります!!」
「キミは、きっちりしすぎじゃないのか?」
「私はこういう性格なんです!」
「私にそれを押し付けないでくれぇ!」
「薬瓶の場所が変わったら困ります!あと、そこ!!足元!薬草1枚落ちています!もったいない!」
「だから!細かいんだぁ〜〜〜!」
医務室ではコレ…。
ダメじゃん…。
でも、二人きりになるとdiから「かわいい」だとか「美しいな〜大好きだぁ〜〜」とメロメロに言われて夢は困りながらも今まで経験したことのない幸福感を味わっていた。
そのせいか、「夢先生、最近表情が柔らかくなったよね!」「わかる!性格も前より丸くなったっていうか…?」「di先生と付き合ってからなんかキレイになったよね!?」そんな風にく.の.た.まからも言われるようになった……
それでもたまに白昼堂々、人前で言い争いをしている姿は見られたそうな………
………………
あれから数ヶ月後、お腹が大きくなった夢は今日もく.の.た.ま.の医務室に勤務している。
実はあの時、一発オッケーで夢ご懐妊。めでたく入籍した。
顔も見たくない程嫌いだったのに。他人からも仲が悪いと言われていたのになぜ結婚までいけたのだろう……?
夢はふと疑問に思う。単に体の相性が良かったから?それだけではなかった。
diは言い争いをしていた時よりもずっと前から夢のことを好いていた、と言っていた。
そう言われても夢は嫌いだった。
それなのに、なぜ……?
恋仲になってからdiは二人きりになると甘々に夢を褒めた。「今日もお疲れさまでした。夢さんは今日もかわいい〜〜〜」「髪ちょっと伸びてきたな〜それも似合う!!何でも似合う!私の恋人は美し〜い!」「khtrの穴に落ちたと聞いたぞ!大丈夫かぁ〜〜?心配だなぁ〜」「医学は、そんなにおもしろいのか?!ん〜では、今度私にもその書物を貸してくれないか?読んでみようと思って!夢さんと知識の共有ができたら。嬉しいしね!」
頭を撫でられたり、頬に口づけられたり、ベタベタに褒められたり、心配されたり、抱きしめられたり………
信じられないがこれが毎日なのだ。diが夢にべったり過ぎる、といえばその通りなのだが、夢は「自分にしか見せない姿なのだ」と思うと同時に、自分をこんなにも肯定してくれる他人がいるのだと正直驚いていた。
今まで夢には経験が無かった。
勉強ばかりしていて、「女のくせに」「アザが伝染る」とかそんな言葉ばかり浴びせられ、夢の心は無意識に閉ざしてしまっていた。
diはそんな言葉は一切使わなかった。それこそ、犬猿だと言われていたときから、貶されたことは一度も無かった。
そして、恋仲の今は、毎日毎日夢を褒めてくれる。時々言い争いはあっても夢の人格否定はしない。
きっかけは強引だったかもしれない………それでも夢がdiのことが好きになるのに時間はかからなかった。
ある日、く.の.た.ま.の医務室の戸が急に開いた。
「妻〜〜いるかぁ〜」
「あの、ここはく.の.た.ま医務室なんですけど………あと、その呼び方やめてください。」
「授業の合間に様子を見に来たんだ〜。体調はどうだい?大丈夫かぁ?……子供は楽しみなんだが………はあ…もっと夢さんを堪能したかったな〜〜〜」
「昼間っから何言ってるんですか。あ!この間nino先生に診察して頂いたら男女の双子ですって。楽しみですね。」
「ふ、双子???」
「あと、krmrくんにも話をしておきました。そしたら、「夢先生みたいなキッチリとした人が奥さんで良かったですよ〜これからもよろしくお願いしますね!!あ、僕のこともよろしくお願いしますぅ〜〜うひひひ〜」ですって。しっかりしてるわ…あの子。もちろん、krmrくんの手続きも済んでいますから。みーんな家族ですよ。」
「うう、仕事が速い…。しかし、身重なのに色々助かった。ありがとう。」
「もう重たくて動けませんから。あとはよろしくお願いしますね。」
「ああ!もちろんだ!」
「………やっぱりkrmrくんに頼もうかしら。あなたじゃ、うっかりしてそうですし…」
「うう……。頼む〜捨てないでくれよ〜頑張るから〜〜」
今後しばらくは二人のすったもんだは続きそうだ。
[エピローグ]
夢は仕事が速いので、普段から大体定時にあがる。長期休みとかで家に帰る時は
「di先生、まーた仕事が終わらないんだそうです」
「じゃ、置いていきましょ。krちゃん、なんか美味しいもの作ろっか!」
「はーい!」
って夢とkrmrで仲良く手をつないで帰って行くときもあったりして…………
ちなみに、産まれてきた子どもたちには、夢の右目の下のアザは遺伝しませんでしたとさ。
di先生幸せルート♡読んでいただきありがとうございました。
※おまけ
ちなみに、私のイメージですが、di先生は学園など生徒や先生方いるところでは「夢先生」呼びしてて二人きりのときは「夢さん」とか「夢」とか名前で読んでいると思う。それは夢も同じだけど。でも、di先生は妻と二人きりになるとドロッドロに甘えん坊であってほしい…。すぐほっぺとか口づけしてきたり、くっついて離れなかったり……
二人きりになったとたん、夢の肩に頭をトスって乗せてきて「試験期間で疲れたの?」って聞かれて「うん…癒やして……ギューって〜」「はいはい。」「はあ〜〜〜癒やされる〜落ち着く〜幸せ〜」って………妻にしかそんな姿見せていないと思う…。寂しがりやで甘えん坊であってくれdi先生……
甘えている大男最高っすね・・・////
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