di先生と幼馴染みの看板娘③

#RKRN

#RKRNプラス di

※di先生幼少期大捏造

※解釈違い

※なんでも許せる人むけ

 

 

[di先生と幼馴染みの看板娘③]

廊下に座ってkrmrと夢はお饅頭を食べながら話をした。

「夢さんって甘味も作れるんだ〜すげー美味しい!!!」

「そうなの。私は実家も甘味処をやっていましたから、何でも作れるんです。両親がまだ幼かった私にも色々教えこんでくれていました。そうだ!krちゃん、このかんざし、ありがとうございました。di様がkrちゃんからだって代わりに渡しに来てくれたんですよ。」

「え?それ、俺じゃ……あーあーあー!そう!似合うと思って!!!」

(di先生め…なんで俺からだって嘘つくんだ……!)

「このお団子の飾りがすっかり気に入っちゃって!大事にしますね!」

「うん!似合ってるよ夢さん!!…………そーいえば、夢さんってなんで結婚しないんすか?結婚の話がきても断ってるんでしょ?美人なのにもったいない。早く結婚して悪い人から守ってもらえばいいのに。」

「そんなに美人じゃありません。守ってもらうなんて、おこがましいです。」

「この前だって……美人の夢さん目当てに来たお客さんが逆上して叩かれちゃったじゃない?その前は野盗に襲われたり……」

「krちゃん。私はもうどうなったっていいんです。」

「そんな・・・夢さん……」

「私には初恋の人がいて。その人のことが大好きだから……大切な約束もあるし!」

「またその話!!この前のバイトの時にも聞いたけど・・・見つからないんでしょ??」

「はい。もう、いないのかな………?あの方のお屋敷が夜襲にあってしまってからずっと会えないんです。………幼くてよく覚えていないけど高貴な方だったと思います。それなのに、私みたいなちょっと有名なだけの甘味処の娘にも優しくて…私いつ会えるかなーって楽しみで……本当に大好きでした。この怪我をした時だって、すごく心配してくれて……」そう言いながら夢は左頬の傷を擦った。

「ん〜〜でもな〜見つからない人をいつまでも待つよりは、他の人と結婚して、守ってもらいましょうよ?俺、夢さんのこと心配だよ〜〜〜」

「ふふ。ありがとうkrちゃん。いいのです私はどうなっても。あの方がこの世にいないのなら、私も早くあちらへ行ってお会いしたいから。あの時の約束も向こうで果たせるし……」

寂しそうな表情の夢の横顔をkrmrは見つめることしかできなかった…。

そして、出ていったはずのdiはこっそり、物陰から二人の会話を聞いていた。

 

krmrといつの間にやら現れたdiは、夢が帰るということで門まで送ることにした。

帰りのタイミングもrktと一緒だったのだが、仕事の関係で別ルートで帰ることになった。

「夢さんの所の甘味は、母上の好物なのでまた後日寄らせて頂きますね。」

「はい。ymd様、お待ちしています。今日は案内して頂いたり、助けて頂いたりと…ありがとうございました。」

「え?夢さん何かあったの?」

「実はここに来る途中夢さんが…」

「いいえ!何も!」

幼いkrmrにこれ以上心配をかけたくない夢は話そうとするrktを制止した。

 

rktのあとに続いて門をくぐる前に振り向くと、diとkrmrが手を振ってくれた。

二人共少し心配そうだったが、夢は笑顔で手を振り返した。

 

帰り道……。

明るいうちに林道を抜けようと足早に歩いていたのに、あの時の客が仲間を連れていて、夢は襲われた。

あの方に会えるのならば………夢は襲われながら4を望んでしまった……。

抵抗することはしなかった。

いつしか…大切な初恋の相手はどこかで生きている、という希望よりもあの世で待っていてくれているのでは……と思うようになってしまったのだった……。

 

 

 

 

仕事の残りやら、夕食やらを済ませ、あとは寝るだけ……

ここまで、なんとか顔に出さずに過ごせてきた。はず。忍者たるもの表情を読まれないよう繕うことは容易い。

diは先日終わった試験の採点をしながら、頭の中では、昼間krmrと夢が話していたことがぐるぐる渦を巻いていた。

 

夢さんの初恋の人……とは……?

 

思い返せばkrmrと訪れた甘味処で会ったときから、夢の顔には見覚えがあった。あの日から懐かしい記憶が…夢と過ごした温かい記憶が頭を支配していた。

あの左頬の傷は、自分が幼い頃に見たことがあった。そのことに気づいたときは、心から懐かしくて愛おしかった。

幼い頃、家の近くにあった甘味処の小さな娘とよく遊んだ。

「身分がちがうから」とかなんとか甘味処の店主は言っていたが、その娘に会いに行きたくてよく母や女中についていった。会うと一緒に遊んだり話したりして楽しかった。

 

全てを覚えているわけではない。でも自分が幼いながらも恋心を抱いていたことは覚えている。自分に見せてくれる優しい笑顔が好きだった。

今の夢に会えば会うほどあの頃の面影が残っている気がして、気が付けばdiは何度も一人であの甘味処に足を運んでいたのだった。

 

夢の安否は気にかけていた。いつか会いたいと思っていた。

もし、あの時一緒に過ごしたのが自分だと打ち明けたら…今の自分を受け入れてくれるだろうか……?思い出してくれるだろうか?初恋の人に記憶がかき消されていて、自分のことなどもう記憶にないかもしれない??

しかし……縁談を断るほど好いている初恋の人がいるとすると……覚えていたとしても自分には勝ち目はないか……

昔の記憶の中の自分と、現在の自分と……。

なんとか振り向いてもらおうと店に何度も通ったり、贈り物をしたりしてみたが……

無理かもしれない。

 

頭を抱えて、うーうー唸っていた。

今夜は同室のymdは長屋の見回り当番で居なかったから、唸っていても誰も見ていない……よかった…。

 

室内でdiがそんなことになっているとは知らず、皆が寝静まった頃、krmrは訪ねてきた。

「ん?どうした?krmrこんな時間に。」

「先生、こんな時間にすみません。あの…俺、前に見ちゃったんです。看板娘のバイトの時、あの甘味処の奥で隠れて夢さんが泣いてて。」

「え?どうして。」

「夢さん美人でしょ?先生はニブチンだから、わからないと思うけど。」

「一言余計だなぁ……。」

「野盗とか浪人に結構狙われるんだって。脅されたり、仕方なく、好きでもない人と恋仲になったこともあったって、女将さんが教えてくれて。だから、今度なんかあったら先生に助けてほしいんですよ。」

「別に構わないが、そんなに美人なら守ってくれる恋仲の人でもいるのでは?」

「いないんっすよ!夢さんも夢さんで、なんか抜けてるっていうか、小さい頃の初恋をこじらせちゃってて。」

「そ、そうか……。その初恋の人が見つかればいいなぁ?」

「ねえ!di先生!夢さんのこと気になるんじゃないですか?あのかんざし、渡したの先生でしょ?」

ギクッとしながら、diは話をズラす。そして、あることを思い出してしまった。

「き、krmrそんなに色々いうな!わかったから!なんかあったら力になる!これから、ちょっと出かけなくてはならない……すぐ戻る。」

「どこいくんすか!?夜っすよ?」

「………snnmnくんだ………」

「あぁぁ……そうすか…気をつけて…」

 

tsgrdk城の忍.者.隊.にいるmrizmsnnmnとのいつもの一方的な果たし合い(仮)にdiは心底めんどくさそうにでかけていった。

 

正直最近色々あったせいかこの果し合い(仮)のことはすっかり忘れていた。

 

 

続きます。

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