di先生と幼馴染みの看板娘④

#RKRN

#RKRNプラス di

※di先生幼少期大捏造

※解釈違い

※なんでも許せる人むけ

 

 

[di先生と幼馴染みの看板娘④]

 

 

「snnmnくん。なにも夜中に呼び出さなくてもいいと思うんだけどなぁ………今度zatさんに言っておこうかな……」

いつもの果たし状(仮)に書かれた果たし合い(仮)の場所まで向かうdi

 

近道しよう………と、林の中を抜けていこうと歩いていた。

 

前方の道外れに誰か倒れている。

忍.者.は夜目がきく為よく見えた。

女だった。かわいそうに…野盗に襲われ捨てられたか……?

 

あちこちに擦り傷や打撲痕があり、泥だらけ、木の葉だらけ、着物は大きく乱されていた。

 

森の木々の間から漏れた月明かりで何かがキラリと光った。

それは、お団子の飾りが付いたかんざしだった!!

 

 

「!!夢さん!!!!!!!!」

手早く着物をぐいっと直し、抱き起こすが、反応はない。

体がものすごく熱い…かなりの高熱だ。

まさか……手を振って別れたあの夕方からずっとここで倒れていたのだろうか………?

呼吸はかすかにある。「夢さん!!夢さん!!!しっかり!!聞こえますか??大丈夫ですか!!!」

 

このままでは命が危険だと判断したdiは学園へ急いで戻ることにした。

足早に戻るdiを、snnmnが後ろから「まてーーー!」と追いかけてきた。

「snnmnくん!!悪いが今日はそれどころではなくなったんだ!!」

「また忙しいとか言って逃げるのかdihnsk~~!!」

「頼む!!この人が危険な状態なんだ!!早く学.園.へ運ばないと!」

「なにぃ!!?ん~~~しょうがない!!また次回にする!!」

事の重大さを察し、snnmnは帰っていった。

 

 

 

「う…ぅ……」しばらく歩くと夢に反応があった。

「夢さん!??大丈夫ですか?夢さんの甘味処までは遠いので学.園.の医務室へ行きますからね!!!大丈夫です、もう少しで着きます。」

意識が混濁している夢はdiに横抱きにされたまま、薄っすらと目を開けた。

「〇〇様………?」

 

ドクッっとdiの心臓が跳ねる………

それは、幼少期の………今は亡き自分の両親がつけてくれた名前だった。

意識があやふやな夢は

「あぁ…やっと会えた………〇〇様…お会い………したかった………です。もう、もう………どこに……も……いかないで……あの……約束を………」

そう言って弱々しくdiの首元へ両手を伸ばし絡みついた。

 

その名前を知っている人間は…もういないはずだった。

知っているとしたら、あのよく通った甘味処の人間くらい。

 

 

約束と言ったか……まさか……あのことか………?

ということは、まさか、夢さんの初恋の人とは……私のことなのか?

 

高熱のせいでまた意識が飛んでしまう夢を落とすまいと……もう二度と離すまいとdiはさっきよりも両腕に力を込めて夢を抱きかかえて学.園.へ急いだ………。

 

 

 

 

 

学.園.に到着すると、diはすぐに医務室へと駆け込んだ。

「こんな夜中にすみません!!nino先生、この人を診てください!!!」

「随分酷い傷ですね…。感染症を起こしているのかもしれません、熱も高い……危険な状態です。すぐ診ましょう。di先生申し訳ないが6.年.は.組.のznpujiskくんを呼んできてくれませんか?」

「はい!!すぐに!」

 

保.健.委.員.会.委.員.長.のznpujを助手にするほど酷い状態なのだろう。

すぐに6.年.の長.屋.へ向かい、znpujを起こし医務室へ向かわせた。

 

 

処置の間、diは廊下で待つことにした。

また夢を失ってしまうのか………大切な人を失ってしまうのではないか?そう思うと到底眠れるはずもなく、部屋へも帰れなかった。

 

 

 

夢の処置は長引き、朝になった。

夢が勤めていた甘味処へ文を送り、状況を知らせると、店を臨時休業にして、店の女将と店主が飛んできた。

 

 

「夢…夢ちゃん!!目をさましておくれ!!!やっぱり一人にしなきゃよかった。」

女将は泣き崩れてまだ熱が残る夢の手を握った。

 

女将や店主は心底心配していたが、校医のninoを信じて夢を預けることにしたのだった。

 

しばらく高熱は続いたが、なんとか解熱。にも関わらず、夢の意識は戻らなかった。

diやkrmrは毎日授業の合間に様子を見に来ていた。

 

 

ある時、

「自ら4に向かってしまっているのでしょうかね」

ninoに言われてdiは思い出す。

 

「いいのです私はどうなっても。あの方がこの世にいないのなら、私も早くあちらへ行ってお会いしたいから。」

 

そんな風にkrmrと話していた……。

 

だめだ!!!

夢が探している人物は目の前にいるのだから!!!

 

ninoは状況を学.園.長.へ報告するため席を外し、diは夢と唐突に二人きりになる。

なんとかして夢をこちらに引っ張ってきたい……一体どうすれば……。

 

そうだ………私たちしか知らない幼い頃に交わした約束があったはずだ。

 

一か八か、夢に語りかけてみる。

誰にも聞こえないように、耳元でそっと………。

「夢さん。私は○○です。あの日の約束を覚えていますか?大人になったら、私のお嫁さんになってって言いましたよね。私はここにいます。だから、夢さん戻ってきてください。」

 

突然、夢の両目から涙が溢れ、こぼれていく……。

 

「〇〇様……?」

夢は再びdiの幼少期の名前をつぶやき、薄っすらと目を覚ましたのだった。

 

 

 

続きます。

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