di先生と男が苦手な食堂の女の話⑦⑧

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妄想、捏造、想像、なんでも許せる人向けです。

 

[di先生と男が苦手な食堂の女⑦]

 

ある日、krmrがなかなか泣き止まなくて困る、言うこともなかなか聞いてくれない、とアルバイトで預かっているという子供を連れて食堂にやってきた。

2、3歳くらいかなー?という男の子の手を引いて「何言っても泣いてて…何してもイヤダイヤダなんですよー。困っちゃって!」

とkrmr。

「イヤイヤ期というやつかしらね〜〜美味しいものを食べたらご機嫌直るかしらね〜」

「食.堂.の.おばちゃんの美味しいおやつ、何か出してみますか?」

krmrと食.堂.の.おばちゃんと夢はおやつをあげてみることにした。

食べている間は静かになるのだが、やはり、親がいないとなると落ち着かずまた泣き出してしまう。

「泣いてばっかりで大変だからかな〜?今回のこの子のお世話のアルバイト、いつものやつよりかなり割がいいんですよね。」

「え?そうなの?まさか、訳ありじゃないよね〜〜?」

そう言って、夢が男の子を抱き上げる。

歌を歌いながら背中やお尻をトントンしていると、だんだんと泣き止んでくる。

「わー!夢さんすごいや!!」

「そんなことないよー!眠かったのかな?甘えたかったのかな〜?」

子供が夢の腕の中でウトウトし始めたその時、突然3人の紫色の忍び装束を着た忍者が夢だけを取り囲む。

「えっっ?」

「貴様か…?この子供を攫ったのは?」

「ち、違います。な、何かの間違いでは……?」

「話は城で聞こうか。」

男の子は紫忍者が受け取ってしまう。不思議なことに泣き出すことはなく、ウトウトしている…。慣れているのか…?この人たちと関わりのある子ということで間違いはないのだろう。

夢は腕を捕まれて引っ張られてしまう…。

「あの。何かの間違いで…」

その時、遠くの方から「夢さんから離れろーー!!!」

diの叫び声と共に物凄い速さで飛んでくるチョークたち…

一体一度に何本飛ばしているんだろう、というくらい飛んできて、紫忍者たちに次々とぶつかっては砕けていく…

夢は、スローモーションの様に砕け散るチョークの欠片を見ながら、凄い速さで走ってくるdiに手を伸ばす……

夢は紫忍者たちに抱えられ、その手は虚しく空を切る…

さらに遠くからkmtdさんの「入門書にサインを〜〜!」

という声がしたような、しないような…

夢は薬液の仕込まれた布で素早く口と鼻を押さえられて意識を失い、紫忍者たちの主の待つ城へと連れ去られてしまう…。

 

 

 

急に硬い床に転がされ、水をかけられ、意識が少し戻ってくる。

冷たい、寒い…

それでもまだ朦朧としていると髪を捕まれ、顔を叩かれる…。

あまりの仕打ちに目を開けると、暗い格子に囲まれた部屋にいた。

牢屋だな、と夢は思った。両手を前側ではあるが縛られている。

さっきまでかわいい子供を抱っこしてみんなで談笑していたはずなのに…。

 

「うぅ…」

「おい、起きろ。〇〇様を誘拐したやつめ…どうせ売り飛ばそうとしたのだろう!!」

「ち…ちがい……ます……。」

水て濡れて寒い…。上手く口が回らない。今まで気が付かなかったがあちこちに傷があって、体中が痛い…。

 

さっきの紫忍者たち…と城主のような人が目の前にいて、あれこれ話している。

しばらくして「失礼します。」と他の紫忍者が来る。

なにやらヒソヒソと話している…。

どうやら、本物の誘拐犯が捕まったようだ。

その声がなんとなく聞こえている。

 

・・・要約すると…

あの男の子は、みんなの目を盗んで偶然開いていた戸から城を抜け出してしまった。

2、3歳の子ならありえそうな話である。

 

町になんとかたどり着いたが、そこで誘拐犯に目をつけられる。しかし、とにかく泣く子で難しく………krmrのアルバイトへ丸投げしたようだ…。

krmrへの報酬はこの城が払うのだろうか……。?

 

そんなことをぼんやりと考えていると

「この大女は如何致しましょう?」紫忍者は城主らしき男に尋ねる。

「うむ…。このような大女では、嫁の貰い手もいないだろう……どれ。私の側室にしようかのぉ。」

城主の寝室へと夢は紫忍者たちに引きずられるように連れて行かれる。

夢は、やや強めに薬が回った様で、足がもつれてうまく歩けない…。

 

あーあ……もっと背が低かったら……もっと美人だったら、こんな風に思われずに…こんな仕打ちもされずにすんだのだろうか…。

 

しばらく歩くと、蝋燭が数本たち、薄暗い寝室に着く。一組敷かれた布団に転がされる。

体が思うように動かないが、とにかく寝ていてはいけない、ぎこちなく起き上がり、体を動かして抵抗する。

夢は必死に出口へ向かおうとするが、両手を縛られているし、さっきの薬も抜けきれていない…。うまく出口まで進めない…

グズグズしていると、紫忍者たちに捕まり、再び布団へ連れて行かれる…

「い、や、いやー、はなして…。」

声がうまく出ない、これでは助けを呼べない…

 

「おとなしくするのだ!」

 

暴れられない様に、あちこち殴られ、蹴られる。

苦しい……痛い……

女はなぜ…いつも…………

体が痛くて徐々に動けなくなっていく…。

 

どうやらこの城主は、暴力を受ける姿にも快感を覚えるご様子…。

弱ったところを頂く……悪趣味である。

 

 

もう…無理だ……

 

 

いっそ、4んでしまったら…何も感じなくて済むのにな……

 

いつの間にか紫忍者は消え、部屋には二人きり…夢は城主に組み敷かれていた。

 

抵抗できない夢の顔をなでたかと思いきや、急に前髪を掴んで頭を持ち上げる。

 

城主はその苦痛に歪む顔を至近距離で見つめ、ニタリを笑みを浮かべながら見ている……

城主の瞳の中に自分の姿が映っているのが見える。

髪を握られ痛みに耐える・・・抵抗する力がもう・・・・

 

シュッッッグサッッ……!

 

 

 

一瞬だった…。

夢の髪を掴んでいた城主の手の甲に一つの手裏剣が刺さった。

 

 

夢は急に髪を離され後頭部から思い切り布団に頭を落とされた。

城主は夢を組み敷いたまま、ギャーーーと騒ぎながら手の甲の手裏剣を睨んでいる…。

 

あーーー!!悲鳴のような叫び声とともに自身の手の手裏剣を抜き取って叩き捨てる。

それは、夢の顔の近くに落ちた。

 

 

それを横目に見る……

あれ?

変わった形の手裏剣だな……

 

どこかで見たことがあるような……

 

その手裏剣には忍者が使う物としては珍しく名前が書いてあった

 

平仮名で「どい」と…。

 

 

 

続きます。

 

 

 

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