di先生と🐦ップ夢の話③

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※令和からトリップ、妄想、捏造、なんでも許せる人向け

 

[di先生と🐦ップ夢の話③]

 

学.園.長.の突然の思い付きで、ここに留まることになった夢。

自分の私服から、ここの制服に身を包めば異次元から迷い込んだことを忘れてしまいそうな程、様になった。

見てくれだけは、だが。依然として令和に帰りたいという気持ちは強かった。

事務、とワッペンがついた忍び装束の様な制服……。

コスプレになりそうで躊躇したが案外着てみると動きやすくてこの学園にも溶け込める。

 

 

まあしかし!!事務の仕事はとにかくマルチに広かった。

門前の警備、学園内の備品管理、清掃、書類管理………

 

新しいことを覚えるのは大変〜〜

しかし帰り方はわからない。それに忙しい方が色々忘れられる、ここで一生懸命やるしかない!と奮い立たせて事務の仕事から覚え始めることにした。

 

事務仕事は主にkmtdから。備品や書類管理はkmtdとysnに教わりながら、少しずつ、確実に覚えていく。

 

そして、3ヶ月程たつ頃には板についてきた。

 

「忍🥚たちの宿題はこれで、く.の.た.またちの宿題はこの封筒で……よし。各先生方に届けてこよう。」

 

宿題の書類を届けたあと、門の近くを通ると客人が。

「入.門.票はこちらです!ご用件はどの様なことでしょうか?……あ、学.園.長.先生ですね!では、ご案内致します!」

 

 

ささっと案内できるようになった。

………

 

次は、備品管理。ん?一年生のチョークはなんでこんなに減るの?

あと、用具委員の工具また追加かな?買い物に行くか…!

そうだ!

食堂の食材も何か買い足すものがあるか……おばちゃんに聞いてこよう!そうすればまとめて買いに行ける!

 

無駄がないように様々な部署の備品はまとめて買い物へ行く!

何といっても町までやや距離があるのでそこまで何度も何度も足を運べない。

 

 

 

 

………………

そうこうしているうちに、毎日のルーティーンもだんだんわかってきた。

 

夕方には掃除をする。

敷地が広いので日中から掃き掃除はこまめにやっているが…なかなか終わらない……。

いてててて。

ホウキを持つ手にいつの間にかマメができてしまい握るだけでも痛い…。

 

それでもまだ、「ここのみんなに疑われているし、我慢するしかないか……。」

医務室の場所はわかる。でも、まだこの時代の人々の視線が冷たくて、頼る気にはならなかった。

 

 

「痛そうだな〜医務室まで案内しようか?」

急に背後から話しかけられて肩を震わせて驚いた。

それだけではない。声をかけた主は自分の4を願っている人だったからだ。

「di先生…いつからいらしたのですか?」

「さっきからだが?」

「も、もう長屋に戻りますので。医務室は結構です。」

 

そう言って目を合わせずにそそくさと離れる。

身なりは溶け込めても、心は離れたまま。みんなが疑っているのと同じくらい夢も周りを信用していない。

 

というか、無理だ。

いきなり令和から室町時代の忍.者.養.成学校(的な?)にきて、何ヶ月かで馴染めるわけがない。ずっと混乱し続けていて、周りなんて見ている暇がない。

 

心を開くなんて、誰も助けてくれないのに、そんなこと無理だ。毎日、毎日ここの生活に慣れることで精いっぱいなのだ。令和のように便利な道具は一切ないし・・・。

kmtdやysnが仕事のことを教えてくれるのだって、学.園.長.の思い付きに乗っかるしかないからだ。自分へ向けられた好意ではない。

 

なら、なんのためにこんな必死こいて仕事をしているのだろうか……。

 

そうだ……

仕事をしながらここの次元の自分を消すことを考えればいいのか!

そうすれば元に戻れるかもしれない。

なるべく、事故を装って……自分を自然な形で違和感なく消すにはどうするか……とにかくサクッと4ぬ方法を見つけよう。

 

 

翌日からは仕事と並行してそのことばかり考えるようになった。

さらに、仕事も事務関係から、委員会の仕事の手伝いへと業務が変わってレベルアップした。

 

 

今日は、ysnの許可を得て、用具倉庫へ来ている。先日購入した用具委員の工具を納品に来た。

高い棚を見上げる…この棚が倒れてきたら自分は4んで消えることができるかもしれない…

 

丁度kmtdも道具をしまいにきたが、夢が見上げていた棚に道具を引っ掛けて、大きな棚が傾く……

kmtdはあ〜〜〜〜と言いながら逃げていくが、夢はチャンス!!!と思い、その棚の下にわざと入るように目をつぶって思いっきり飛び込んだ………………

 

 

 

 

 

…………………

頭が痛い…。

徐々に意識が戻ってくる…。周りをゆっくり見渡すが、残念ながら令和の景色ではない。

 

あ〜やっぱり失敗したか…。と夢は一瞬でがっかりした。

 

それに、頭のてっぺんにたんこぶができているようで痛い……。

 

「気がついたかい?」

医務室のninoが優しく声をかけた。

「nino先生、ありがとうございます。ご迷惑おかけしました。」

 

あんな大きな棚が倒れてきたのによく平気だったな…とまだぼんやりする頭で考えていた。

「聞いた話によると、di先生が助けてくれたそうだよ。今は授業中だから、終わったら様子を見に来るって言っていたよ。よくお礼を言っておきなさい。」

「ええ?di先生が??」

心底驚いた。だって。あの人は忍.者.じゃない人はいない方がいいって、言っていたじゃんか・・・?あれ?

「nino先生、失礼します。あ!夢さん、気が付きましたか!良かった!」

なぜか夢と同じ頭のてっぺんにたんこぶができているdiが、医務室に入ってきた。

やや混乱しているが、助けてもらったのでとりあえずお礼を言うことにした。

「di先生、ご、ご迷惑おかけしました。す、すみませんでした。」

この人、私に4んでほしいんじゃないの?

助けたって?

どういうこと?

混乱していて、しどろもどろになるし、うまく目を合わせられない。

「いえいえ。傾いた棚は支えたのですが、棚の中身が落ちてしまって…私も夢さんも当たってしまいコブができちゃいました。痛いですね〜nino先生、また冷やしても良いですか?」

 

ninoとdiがニコニコ話している様子をしばらく見ていたが、夢はゆっくり起きあがり、そして立ち上がる。diが冷えた手ぬぐいを頭に当てている横を通り過ぎる。

「夢さん、もう少し横になって休んでいった方が……」

「休むなら自室でもできますから。nino先生、ありがとうございました。失礼します。」

 

 

ここの学園の人達は私に消えてほしいんじゃないの…?

 

一体何なのだろう……

 

混乱していて頭がまわらない。

コブの痛みのせいなのか、ずっと頭痛がしていた。

 

 

di先生ってあんな風に笑うんだな………

 

続きます。

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