zatさんと幼馴染みの女の話②

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捏造、妄想、解釈違い。なんでも許せる人向け。

 

[zatさんと幼馴染みの女の話②]

 

学.園でくのたま達に「色.忍.法」の授業を何日かに分けて担当することになった。

いつの間にか37歳になってしまったが、若い頃は「色仕掛け」をさせたら右に出る者はいない程の腕前だった。

それを聞きつけた学園側からのオファーだった。

実はこの学園のOG。久しぶりに会うsina先生に挨拶をして、ウキウキ。

でも、あの頃より視力が落ち、久しぶりすぎて食堂への道すがら迷った。

 

「あれ?夢ちゃん??」

懐かしい声が前からする。

忍び装束の上からでも全身包帯だらけとわかる物々しい大男。しかも右目しか見えてない大男が目の前に立っていた・・・。

見てくれが随分違う。それでも夢の半分奪われた視力でもすぐにzatだとわかった。

昔からそうなのだ。

なぜだか気配でお互いがわかる。

お互いの見た目が変わっても、気配をどんなに消してもだ。悪いことはできない・・・。

 

「あら?zatじゃん?久しぶり!!!私今ね〜〜学.園.のかわいいくのたまちゃんに色仕掛け教えに来ているんだあ〜〜」

「私は時々遊びに来ているんだあ〜。」

「え?じゃ私より詳しいじゃん!ねね!食堂どこ?案内してよ」

「目よく見えてなさそうだね?いいよ、教えてあげる。手つなぐ?」

「そこまで悪くないよ。何?手つなぎたいの?」

「そうだよ〜 (ニコニコw)」

「どうせならお姫様抱っこしてよ〜〜よく見えないし〜」

「え?さっきそこまで悪くないって言ったよね?」

「え?💢」

「はいはい。お姫様抱っこね。よいしょ。」

「おい!さりげなく尻触るなよ💢」

「はいはい。」

「若い子たち見てるよ。おばさんとおじさんがイチャイチャしてても絵にならないから!」

「そうだね。やめとく。」

「そうしよ…ご飯たべにいこ。」

 

お互い、この数年で何かあったな…というのはわかる。それはきっと人づてに聞いている。互いに忍だから。

細かいことはツッコんで聞かない。

「ひどい火傷だったんだな…」

「目が見えにくいんだな…毒かな?」

それくらいでいい。それが二人の距離感だった。

 

・・・・・・・・・・・・

ここの食堂ではお残しは許されない。夢は漬物が苦手だった。食べられないことはない。でも、もう何年も前なのにタヒにかけた出産の記憶がよみがえる。

あの時、駆け付けた医師からは出産の最中の急激な血圧の上昇があったのではないか?と言われた。

「今後も出産などのような自分ではどうにもならない状況で血圧が上昇する可能性はあります。気を付けてください。」

そんなに塩辛いものを好んでいた覚えはないのだが、それからというもの塩辛い系は控えるようになっていた。漬物もその類だ。

zatもそれを知っているだろう。あの場にいたのだから。ただ、覚えているだろうか・・・?

 

食堂に到着。

食.堂.の.おばちゃんから美味しそうな今日のランチのお膳を手渡され、子供たちの邪魔にならないところの席に着く。zatは隣に座る。

「美味しそう!!いただきまーーす!」と夢が手を合わせていると、小鉢に乗っていたはずの漬物がない。

zatの小鉢にすでに移動している。

「これ、もらっとくね」

「漬物・・覚えてるの?」

「まあね」

「さんきゅー」

久しぶりの食堂でまさか幼馴染のzatと談笑しながらご飯が食べられるなんて思ってもいなかった。

お互いの近況報告もしつつ食事が進む。

「夢ちゃんさ卒業生だよね?懐かしい?」

「そう!!懐かしい!!」

「そういえば子供たちは?元気?」

「元気だよ。上から15と14と13になるよ。三人ともうちの実家で医療忍者の修行してる。」

「もうそんなに大きくなるんだ~~」

「早いよね。」

「夢ちゃん、結婚も早かったしね。」

「旦那は一緒に組んで任務に出ることが多かった人だったし。余計トントン進んだんじゃない?」

そんなことを話しながらふと、自分の若いころを思い出す・・・・。

 

 

 

 

続きます。

(次の話は夢の過去の話を短めに書く予定です。RKRNと関係ないのでは?的な内容になると思うので読まなくても、読んでもどちらでもokです。)

 

 

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