zatさんと幼馴染みが結婚する話⑧

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捏造、妄想、なんでも許せる人向けです。

※書体が違っちゃってすみません。

[zatさんと幼馴染みが結婚する話⑧]

 

だんだんと意識がハッキリしてくる…

あー…よく寝たな…体が軽くなった…

 

ゆっくりと目を開けていくと、横で誰かが肘をついてこちらを見ている。

見覚えのあるダークブルーの長い髪を後ろに結い、キリッとした目の大男………

「おはよう夢ちゃん。」

「zat!!!?な、なんでここに??いつから??」

「昨日から〜」

「えええええなんで?と、泊まったのぉ?」

 

元気になった夢は朝食を済ませ、お礼も兼ねてzatを🌆城まで送ることにした。

 

道すがら二人はのんびりと談笑する。

 

「なかなか熱が下がらないからちょっと心配だったよ。」

「ありがとう。久しぶりだったな…風邪もひかないのに、なんであんな熱だしたん……」

言いかけて思い出す。自分がぐるぐると何を考えていたのかということを。

 

「あ〜〜〜zatごめんね。約束の3日間過ぎちゃった。」

「いいよ。じゃ、今夢ちゃんの考えを聞かせてよ。」

本当は昨日のお酒で全部聞いちゃったけどね…という言葉は飲み込んでおく。

 

「えっと…あの……。け、結婚するの、わ、私でいいの?」

しどろもどろになってしまう夢。それに対して落ち着いて会話をするzat

「いいよ。」

「なんで?いつから私のことそうやって思っていたの?もっと若くて、強くて、綺麗な女の人なんてたくさんいるでしょう?」

「ん~~~でも夢ちゃんがいいんだよね私。」

「じゃ私も!zatのこと好きになれるようにする。今までは弟みたいな幼馴染みとしか見てなかったから。」

「それ何回も言われると悔しいな…。」

zatは急に立ち止まって夢を見つめる。

「zat?ご、ごめん。」

隣を歩いていたzatは夢に向き合う様に位置を変えた。

急に目の前に立つzatの顔を小柄な夢は見上げる。

いつものことなのに今は特に背が高く見える。

その真剣な眼差しから目が離せない。

 

「初めて会ったときから、私は夢ちゃんのその吸い込まれそうな大きな瞳がずっと忘れられなかったよ。言っている意味わかるかな?」

「zat?私の目はただ大きいだけよ。魅力なんて……。」

「夢ちゃん私はね、そんな大きな目の夢ちゃんに一目惚れだったよ。」

zatは小柄な夢と目線を合わせるようにかがみ、優しい声色でそう伝えた。

「ねえ夢ちゃん。私と結婚してください。」

真っすぐに夢の大きな瞳を見つめて伝えた。

「zat……私でいいの?ずっと何年もあなたの気持ちに気付きもせず過ごしていたのに…。」

「でももうわかったでしょ?」

zatは夢のほうへゆっくり顔を近づけていく。

「そうだけど…私でいいの?」

「夢ちゃんがいい。」

そう言ったとほぼ同時にzatは夢の頬を両手で包み、優しく口づけた。

夢は突然で驚いたが、zatの今までの思いが唇から伝わる。目を閉じると涙が溢れ、頬を伝った…。

 

 

 

・・・・・・・・・・

あれよあれよと時は過ぎ、zatは宣言通り、夢が二十歳になってから祝言を挙げた。夢はzatの妻になった。

 

元々幼馴染みだったせいなのか、とにかく仲が良く、城内でも忍.軍.の間でもzat夫婦の仲の良さは有名になるほどだった。

 

夜はzatの任務がなければ喧嘩中であっても必ず一緒に過ごしていた。

夢はどんどん身籠り、子供は5人に恵まれた。

 

順風満帆…。

そんな風に思えたが、事件はおこる。

 

医療の知識がある夢は医療班の面々と時々山に薬草を取りに行っていた。

 

そこで野盗の奇襲に会う。

zatと散々手合わせをしてきたので戦闘は夢が引き受ける。zatや忍.軍.にこのことを知らせるよう伝え、医療班のメンバーを城へ逃した。

 

野盗の攻撃を交わしたり、一撃を食らわせたりしていたのだが、向こうの武器が夢の頬をかすめる。ほんの僅か頬が切れた程度だったが、その刃物には毒が塗られていた………。

続きます。

 

 

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